プラモデル製作では、合わせ目消しやゲート処理、ヒケ消し、パテの整形など、ヤスリ掛けの工程が数多くあります。以前はすべて手作業で行っていましたが、現在ではそのほとんどをPROXXON(プロクソン) ペンサンダーで行っています。
もちろん最終的な仕上げは手作業になりますが、作業時間は大幅に短縮でき、今では製作に欠かせない工具のひとつになりました。
この記事では、実際に長期間使用して感じたメリットやデメリット、使い方のコツについて紹介します。

ペンサンダーを購入したきっかけ
以前は、紙ヤスリやスポンジヤスリを使い、すべて手でヤスリ掛けをしていました。
しかし、年齢とともに手元が少し不安定になり、さらに腱鞘炎の影響でパーツやヤスリを長時間保持することが辛くなってきました。
そこで、電動ヤスリの導入を検討することにしました。
最初は電池式の小型サンダーも候補に入れていましたが、パワー不足や電池交換の手間が気になり、PROXXON ペンサンダーを選びました。
半田こて用パワーコントローラーは必須

ペンサンダーは、そのまま使用するとパワーが強すぎるため、半田こて用のパワーコントローラーが必要になります。
そこで使用しているのが「グット 半田こて用パワーコントローラー PC-11」です。
このパワーコントローラーを接続すると、パワーを細かく調整できるようになり、削る量をコントロールしやすくなります。必須アイテムです。
画像のパワーはメモリで「2」付近ですが、実際に使用している時は、「1.2から1.8」くらいで使用しています。
削りたい量、パーツの材質や硬さ、ヤスリの劣化具合を考えて、コントロールしています。
最初から強めに設定するのではなく、「少し弱いかな?」と感じるくらいから始め、必要に応じて少しずつ上げていく使い方をしています。
実際に使って感じたメリット
実際に3年間使ってみて、一番実感したのは作業効率の向上です。
ゲート処理やヒケ消しなど、広い面積を削る作業は驚くほど早く終わるようになりました。
特にザクの脚のような曲面や、自動車のボディのように広い面を整えたい場面では効果を実感しています。
また、ヤスリを前後に動かす必要がないため、長時間作業していても手首への負担がかなり軽減されました。
腱鞘炎が気になる私にとっては、作業効率だけでなく、身体への負担が減ったことも大きなメリットです。
手作業だったヒケ消しなどは、短時間で終わるようになり、以前より気軽に模型製作を楽しめるようになりました。
実際に使って感じたデメリット
小さなパーツや細いアンテナなどには、当然向きません。
そのため、このような繊細な部分は今でも手作業で仕上げています。
また、平らな面を均一に削るのは難しく、かなり練習が必要です。
本体にある程度重量があるため、最初のうちはヤスリ面が傾いて角を丸めてしまうことがありました。
パワーがあるため、一か所に当て続けると簡単に削り過ぎます。
特に、ABS樹脂やエッジのあるパーツは、様子を見ながら慎重に当てた方がよいです。
ゲート処理やエッジ出しは、手作業のほうが綺麗で早いことが多いです。
パーツを固定する側の手には、多少負担が増えます。
音はそれなりに出る
ペンサンダーはモーターが高速で振動するため、動作音はそれなりにあります。
さほど大きな音ではありませんが、静かな部屋では「ブーン」という振動音が響きます。
私は日中に使用しているため気になったことはありませんが、マンションやアパートで夜に使用する場合は、近隣への配慮を考えたほうが良いと感じます。
ペンサンダーだけでは完了しない
実際に使用していて感じるのは、ペンサンダーは「仕上げる工具」ではなく「作業時間を短縮する工具」だということです。
ヒケ消し、パーティングラインの除去など、大まかに削る工程は非常に得意ですが、最終的な仕上げや細かなキズ消しはやはり手作業のほうが綺麗に仕上がります。
合わせ処理やゲート処理を丁寧に行う場合は、手作業のほうが綺麗に仕上がります。
使用しているヤスリ
平面は紙ヤスリ、ほぼ平面の曲面はスーパーアシレックス、曲面はスポンジヤスリ、平面と曲面両方で神ヤスと使い分けています。
スーパーアシレックスは3M メカニカルファスナー(ループ)で固定、スポンジヤスリは両面テープで貼り付けて固定しています。
スポンジヤスリは、曲面にもよく馴染み、ヒケ処理で活躍しています。
スーパーアシレックスや、3M メカニカルファスナーは下記の記事で紹介しています。
プラモデル製作で使用しているヤスリ|それぞれの特徴と使い分けを紹介
約3年間使って感じた耐久性
このペンサンダーは、週に2時間程度、使用しています。
半年ほどヤスリ掛けを集中的に行う時期もあり、トータルでは約200時間ほど使用している計算になりますが、現在まで故障することなく問題なく使えています。
モーターのパワーが落ちることもなく、変な振動や異音もなく使用できています。
決して安い工具ではありませんが、この使用時間を考えると十分に元が取れていると感じています。
粉塵対策は必須
ペンサンダーは短時間で多く削れるため、発生する粉塵の量も手作業より多くなります。
作業中は気付きにくいものの、第三者から見ると顔の周囲には細かな粉塵が舞っています。
これを毎回吸い込んでいると考えると、健康面において良いとはいえません。
そのため、防じんマスクと自作の水フィルター式卓上集塵機を併用しています。
一般的な不織布のマスクでは、細かな粉塵を十分に防ぐことはできないため、プラモデル製作を長く続けるのであれば、防じんマスクの導入をおすすめします。
◯使用している防塵マスク
プラモデル製作におすすめの防じんマスク|ヤスリがけ・パテ研磨の粉じん対策
◯使用している自作集塵機
プラモデル用の水フィルター式卓上集塵機を自作|吹き返しを解消した製作方法を紹介
本記事のペンサンダーと注目便利ツールのまとめ(Amazonストア)
記事で紹介したペンサンダーに加え、「ブログではまだ紹介していないけれど、これは作業が劇的に楽になりそう!」と目を付けている最新の便利ツールも一緒にまとめています。

使用している工具・道具まとめ
プラモデル制作で使用している工具・道具をまとめ、それぞれの特徴や使用感を個別記事で紹介しています。


























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