エアブラシ塗装では、塗料をそのまま使用するのではなく、うすめ液で適切な濃度に希釈して使用します。
希釈が濃すぎるとエアブラシが詰まりやすくなり、薄すぎると塗料が垂れたり隠ぺい力が落ちたりするため、適切な濃度に調整することが大切です。
この記事では、私が実際に使用している希釈方法や道具、希釈した塗料の保管方法を紹介します。
希釈で使う道具

紙コップ
塗料とうすめ液を混ぜるのに使用しており、7オンス(約205ml)のサイズが使いやすくおすすめです。
スポイト
うすめ液を取り出すために使用しています。
うすめ液の容器は深さがあるため、短いスポイトでは底まで届きません。
30cm程度の長さがあるものだと使いやすいです。
撹拌で使う道具
調色スティック
塗料は顔料が沈殿しているため、希釈前にしっかり撹拌します。
タミヤの調色スティックの平らな部分を使って、瓶の底までしっかり混ぜています。
使用しているうすめ液

ラッカー塗料
ガイアカラー、Mr.カラーともに、ガイアノーツ モデレイトプラスを使用しています。
モデレイトプラスは、ガイアカラー薄め液にリターダーと香料を加えたタイプです。
リターダーの効果で、エアブラシ塗装時の白かぶり(白化現象)を起こしにくくし、香料によってシンナー特有の臭いも軽減されています。
※写真は旧製品「モデレイト溶剤」です。現在は「モデレイトプラス」が販売されています。
水性ホビーカラー
水性ホビーカラー、タミヤカラー(アクリル)のどちらも、クレオスの水性ホビーカラーうすめ液を使用しています。
アクリジョン
アクリジョンは専用のうすめ液しか使用できないため、アクリジョン専用 エアブラシ用うすめ液を使用しています。
塗料の希釈濃度の目安
メーカー推奨の希釈比率を基準に、塗料の状態に合わせて調整しています。
ラッカー塗料
- ガイアノーツ:塗料1:薄め液1.8~3(メタリックは少し多め)
- Mr.カラー:塗料1:薄め液0.9~2
水性塗料
- 水性ホビーカラー:塗料1:薄め液1
- アクリジョン:塗料1:薄め液0.3
- タミヤカラー(アクリル):塗料1:薄め液0.7~1
希釈濃度は塗料の状態に合わせて調整する
希釈割合はメーカーの推奨値を目安にしていますが、同じ塗料でも開封から時間が経っていたり、保存状態によって溶剤が揮発していたりすると、粘度が変わることがあります。
そのため、希釈割合をそのまま当てはめるのではなく、塗料の状態を見ながら調整することが大切です。
私は普段、少し濃いめに希釈して試し吹きを行い、必要に応じて少しずつうすめ液を追加しています。
薄めることは簡単ですが、一度薄めすぎた塗料を元の濃度に戻すのは難しいため、私の場合は、最初に少し濃いめに作ってから調整するようにしています。
希釈のやり方
塗料1に対してうすめ液1~3の場合
塗料瓶に入っている塗料の量を大まかに記憶します。
塗料を紙コップへ移し、空になった塗料瓶へうすめ液を入れます。
塗料瓶に残っている塗料も溶かして紙コップへ戻せば、塗料を無駄なく使えます。
塗料瓶に、先ほど記憶した分量のうすめ液を加えれば、おおよそ塗料1:うすめ液1になります。
塗料1に対してうすめ液0.Xの場合

1対1未満の希釈は目分量では誤差が大きくなるため、現在はデジタルスケールで計量しています。
使用しているのはドリテックのキッチンスケールです。
0.1g単位で計量できるスケールがあると、0.3倍や0.5倍など細かな希釈も再現しやすく便利です。
希釈時は塗料が付着しないよう、ビニール袋をかぶせて使用しています。
希釈した塗料の保管
希釈すると容量が増えるため、元の塗料瓶には入りません。
そのため、希釈後は用途に応じた別容器へ保存しています。

ラッカー塗料の保存
ラッカーシンナーに強い容器を色々試した結果、現在はガラス瓶を使用しています。
使用しているのはUMサンプル瓶で、50ml・100ml・200mlの3種類を常備しています。
塗料1本を希釈すると考えた場合
- Mr.カラー:10ml瓶、塗料1:溶剤1で20mlなので、50mlの瓶
- ガイアノーツ:15ml瓶、塗料1:溶剤2~3で、なので15ml~60mlなので、100mlの瓶
- その他多く使う塗料や大きい瓶の塗料:200mlの瓶
エアブラシに移すとき
使用前は、瓶の底まで薬さじでしっかり撹拌しています。
エアブラシのカップへ一気に注ぐのではなく、少しずつ移すとこぼしにくく安心です。
薬さじ以外では、ステンレス製のロングマドラーでも代用できます。ラッカーシンナーで洗浄できるため、繰り返し使用できます。
水性塗料の保管
ハイキューパーツ エアブラシ用DPボトル各容量と、スポイドボトル50ml、石田容器さんの30mlのミニボトルを使い分けています。
DPボトルの50mlは単色、先端が三角のスポイドボトルは調色した塗料専用にしています。
ラベルを貼っていても間違えることがあるため、容器を分けて管理しています。
どちらも少量ずつ取り出しやすく、調色した配合も再現しやすいので便利です。
DPボトルは倒れやすいため、紙コップの底へ輪にしたマスキングテープを貼り、そこへ立てて使用しています。
万が一こぼしても紙コップが受け皿になるので安心です。
撹拌ボール
保存容器にはステンレス製の撹拌ボールを入れています。
ラッカー塗料は2個程度、水性塗料は3個程度、メタリックなど沈殿しやすい塗料はさらに2〜3個追加しています。
顔料が混ざりやすくなり、撹拌時間を短縮できます。
塗料の保管方法
希釈した塗料は、ツールボックスへ入れて保管しています。
ツールボックスなら、直射日光や紫外線を避けられるため、塗料の劣化防止にも役立ちます。
ガラス瓶は重くなるため、ツールボックスへ詰め込みすぎないよう注意しています。
希釈中でも防毒マスクの着用を
希釈の作業中でも有機溶剤は揮発するので、健康を害さないように防毒マスクは着用しましょう。

エアブラシ用具まとめ
このページでは、エアブラシや防毒マスク、塗装ブース、塗料の希釈方法や、塗装環境をまとめ、それぞれの特徴や使用感を、各記事で紹介しています。

今回紹介した塗料の希釈用品一覧(Amazonストア)
今回ご紹介したUMサンプル瓶などは、私の「Amazonおすすめ道具リスト」で一覧としてまとめています。
















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