プラモデル製作で使用していた自作塗装ブースのメンテナンスの分解掃除編。
パナソニック FY-24BM6K 天井埋込形換気扇の分解清掃方法を紹介。
換気扇を使用した、自作塗装ブースの作り方はこちらから。

現在はエアテックス ウォーターブース Niagaraを使用。
分解掃除を決意

自作塗装ブースを6年近く掃除しないで使ってきたからか、動かすと振動が大きくなった。
机がユラユラ揺れるような大きな振幅の振動。
シロッコファンをよく見るとかなり汚い、塗料のカスがこびり付いていている。
このままでは駄目だと、分解掃除することにした。
注意事項
分解清掃は元に戻らなくなる場合もあります。
ケガをする場合もあるかもしれません。
製造時期によっては、ネジの位置などが違う場合もあると思います。
作業前にコンセントを抜いてください。
ファンを外す時は手袋を着用してください。
分解清掃は自己責任でお願いいたします。
感電や怪我をしたり、換気扇が故障などしても、当サイトは責任を負いかねます。
換気扇の分解手順
用意した工具
- 充電式ドライバーのセット
- E-Value 六角軸延長バー 300MM
- 新聞紙
- シンナー
- ウエス
- ゴム手袋
- 軍手(革手袋だと尚良い)
- マスク(粉塵が出るので)
- 深めのトレー
- 歯ブラシなど
分解前に電源コードを抜く
分解前にコンセントから電源コードを抜く。
作業中にファンが回ったら危険だから最重要事項。
黒い枠から外す

ファン側から見て、品番や製造番号がかかれている丸いパーツの両脇にある、赤丸で囲ったネジを外していく。
ネジは回す力よりも、押す力を強くすると、ねじを壊さずに外す事ができる。
回すだけではなくて、強めに押しながら回すのがコツ。
上の画像にある左下側のネジは普通の短いドライバーでは届かないし、中途半端な長さのドライバーでは回すのが難しい。
充電式ドライバーの六角軸延長バーを持っていたので、簡単に外すことが出来たけれど、ココを外せるか試してから、分解掃除するか決めた方がイイかもしれない。

全部で4つのネジを外す。
上下の画像は掃除後なので綺麗だけれど、ネジに塗料が付いているので回しにくかったりするので、ネジ山を削らないように注意。
外れた黒い枠

4つのネジを外すと、黒い枠と換気扇の本体が分離できる。
銀色の本体を引っ張れば、ファンやモーター、電源コードがセットになった本体が取れる。
写真を撮るのに気を取られて、新聞紙を敷くのを忘れている。塗料の粉がポロポロ落ちるので敷いた方が後始末が楽。
シロッコファンの枠を外す

引っこ抜いた本体をクルっとひっくり返し、赤丸のネジを外していく。
モーター部分の本体を上に引っ張ると、表側にある品番や製造番号が書いてある、dみたいな形をした枠が外れる。
外したシロッコファンの枠

外れたdの形したパーツ、塗料の粉がいっぱい。
この枠を外さないと、シロッコファンは外れない。
ちなみに、この部品に付いているネジ2個(上下をポッチに挟まれているネジ穴)は分解には関係が無い
このネジも分解に関係あると思って、最初に外しておいたのに関係なかった。
シロッコファンを外す

次は、真ん中の袋ナットを回し、モーター部分とファンを外す。
外す前にファンを押さえる手には軍手か革手袋など、汚れても良い厚い手袋を装着する事。
袋ナットを回転させるとファンも回転するので、ファンを押さえている手に注意。
充電式ドライバーのセットされていたレンチではサイズが合わず、別に買っていた12mmで外した。
かなり固かったりする場合もあるので、ラジオペンチとかで外すのは難しいかも。
時計回りに回すと外れる換気扇もあるけれど、これは反時計回りに回すと外れる。
普通のネジと一緒。
袋ナットを回すとシロッコファンが回転するので、革手袋を着用しファンをしっかり押さえながら袋ナットを回した。
分解終了 各部の汚れ具合
黒い枠の排気口部分

衣装ケースとくっついている黒い枠の排気口部分、アルミパイプと繋がる部分のシロッコファン側
塗料の粉がびっしり付いていた。
黒い枠のアルミパイプとの接続部分

吹き返しなどもあり、内側も外側も粉だらけ。
d形のファンの枠

こびり付いた塗料の粉がいっぱい。
シロッコファン

塗料や埃がびっしり。
本来のファンの厚さではなくなっていた。
変な振動がするのも理解できる感じ。
モーター本体部分

本体にも塗料の粉が付着している。
アルミダクト

塗料やサフの粉が大量に付着している。
換気扇各部の洗浄
掃除するときに出る塗料の粉や液体等は、各自治体の区分等に従って処分してください。
水洗いして排水管にそのまま塗料の粉を流すと、詰まる恐れがあるので、排水はキッチンペーパーなどに吸わせ、乾かしてから捨てるなどして、排水管にそのまま流さないように。
マンション等の場合、詰まって漏水させると非常に面倒なことになりますし、環境破壊にもなります。
シロッコファンの掃除

歯ブラシで水洗いしただけでは、大きな塊が少ししか落ちなかったので、シンナーに漬け洗いすることに。
漬けてふやけた塗料を歯ブラシで落としていった。
ファンにクリップの様なバランスウエイト的なものが付いているので、これを外さない様に、ずれない様に、また羽根を曲げないように、優しく慎重にお掃除。
樹脂製のファンだと、シンナー漬け洗いはちょっと勇気のいる作業だけれど、鋼鉄製ならそんなに気にしないで出来る。
パナソニック FY-24BM6K 天井埋込形換気扇にしたのは、掃除でシンナーを使うのを想定しての事。
ただ、非常にシンナー臭がするので、室外で行うのがおススメ。
写真を撮るために室内で漬け洗いして後悔した。
その他の部品の掃除
ブラシで洗い粉を落とし、落ちない汚れはシンナーとウエスで拭き取った。
掃除後の各部品
黒い枠

アルミダクトとの接続部分

中を拭いたけれど、狭くてきちんと拭くことが出来なかった。
最初より綺麗なので、今回はこれで終了。
d形のシロッコファンの枠

シロッコファンの次に汚れが頑固だった。
シロッコファン

羽が薄くなって綺麗になった。
モーター部分

組み立て

外した順番と逆に組み立て。
各ネジはネジ山を壊さないように、稼働中に外れないように、慎重にしっかり取り付けていく。
分解して掃除をしてみて

きちんと組み立て、動作確認して、衣装ケースをマスキングして、金網、フィルターをつけたら終了。
掃除前に比べると、かなり綺麗になったし、変な振動も無くなったし、音も静かになったし、吸引力も上がったので、掃除の効果はあった。
そんなに難しくはないので、定期的に掃除しようと思う。
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