ヤスリには、金属ヤスリ、紙やすり、スポンジ研磨材など多くの種類がありますが、削る量やパーツの形状、仕上げの段階に合わせて使い分けています。
それぞれの特徴や、自分なりの使い方を紹介します。
ヤスリの種類と使い分け
削る量が多い作業には金属ヤスリ、面を整える作業には紙やすり、曲面にはスポンジや布製の研磨材、塗装後の仕上げには、専用の研磨材というように使い分けています。
削る量が多い作業には金属ヤスリ
ゲート処理やパテ削り、金属パーツの加工など、ある程度の量を効率よく削りたいときや、紙やすりでは処理しにくい場所には金属ヤスリを使用します。
クラフトヤスリPRO

クラフトヤスリPROは、プラスチックや硬化したパテの加工など、模型製作に使いやすい金属ヤスリです。
力を入れなくても軽く動かすだけで削れていき、綺麗に仕上がり、目詰まりしにくいヤスリです。
パーティングラインやバリ取り、瞬間接着剤系パテの削り出し、凹部や穴内部のゲート処理などに使用しています。
ヤスリの粉は、使い古しの歯ブラシで簡単に落ちます。
直線部分のゲート処理は、片刃ニッパーを使うことで出番が減りましたが、凹部などニッパーでは処理しにくい場所では金属ヤスリを使用しています
ハードコートヤスリPRO
錆びにくく、RCカーのカーボン製パーツや、ステンレスなどの硬い材質からプラスチックまで使用できます。
半円の形状が必要な時に使用しています。
金属を削る時は、金属専用のヤスリを使用しています。
二代目鬼斬 細目

スジボリ堂の、ハンディ鉄ヤスリ二代目鬼斬の細目も使用しています。
単目なので、一定方向でしか削れません。

力を入れずに、撫でるように動かすと綺麗に削れます。
削るというより、カンナのような感じです。
こちらもヤスリの粉は、使い古しの歯ブラシで簡単に落ちます。
金属用ヤスリ

金属専用で、真鍮線、エッチングパーツのヤスリがけ時に使用しています。
ハードコートPROよりも細目で使いやすいので、重宝しています。
実際にヤスリ面を見て購入したかったので、ホームセンターで購入しました。
面を整える作業には紙やすり
ヒケ処理、サーフェイサー前の下地処理、エッジ出しなど、面を整える作業には紙やすりを使用しています。
紙やすりのメリット
紙やすりは、曲面に追従できるだけでなく、空研ぎと水研ぎの両方で使用できます。
金属ヤスリに比べて削る量を調整しやすく、平面や広い面の処理に向いています。
好きな大きさにカットできるため、細かな部分から広い面まで用途に合わせて使えるのも便利なところです。
水研ぎは、削りカスが目詰まりしにくいので研磨力を維持しやすく、粉じん対策にもなります。
つや消しとつや有り塗装をする時
サーフェーサーを使う前提で、どこまで番手を使うかのまとめ。
あくまでも自分のやり方なので、参考程度にしてください。
つや消し仕上げ
400 → 600 → (たまに800) → サーフェイサー1000
つや有り仕上げ
400 → 600 → 800 → 1000 → サフ1200
黒など傷が目立ちやすい色では、サフ後に3000番を追加することもあります。
塗装前にはキムワイプで表面を拭いて、細かなホコリを除去しています。
タミヤ フィニッシングペーパー

タミヤのフィニッシングペーパーを使用しています。
模型店や家電量販店などで入手しやすく、必要な番手を買い足しやすいのも気に入っている理由です。使いやすいサイズにカットし、番手ごとにクリップでまとめて管理しています。
リタックスティックと自作当て木

直線的な面を処理するときには、紙やすりを当て木に貼り付けて使用しています。
ハイキューパーツのリタックスティックは、ポリカーボネート製の当て木で、しなりが少なく、直線面の処理やエッジ出しなどに向いています。

自作した当て木は、3mmのプラ板を使用しています。
リタックスティックより若干しなるため、狭いスリットや細かな部分の処理に便利です。
プラ板なので、必要なサイズに自由に加工できるのは便利です。
ピンセットで持って使用する、3×10mm程度の小さな当て木も自作しています。
はがせる両面テープ

リタックスティックには粘着シートが付属していますが、何度も使用し粘着力が落ちたので、再剥離タイプの両面テープを使用しています。
紙やすりだけを剥がしやすく、劣化したら簡単に交換できるので便利です。
画像の商品のウレシート、現在は画像の幅30mmは廃番になってしまっていて、現在は幅15mmしか販売していません。
はがせる両面テープは各メーカーから、色々な厚さや粘着力のものが出ています。
タッセルフックを持ち手に

プラ板で作った当て木には、カーテン用のタッセルフックを持ち手として取り付けています。
プラスチック製で、最初から強力な両面テープが付いているものが便利です。
持ち手になるだけでなく、当て木の補強にもなります。
曲面処理にはスポンジヤスリ
曲面や、平面ではあるものの完全な平面ではないような形状には、柔軟性のあるスポンジヤスリを使用しています。
金属ヤスリや硬い当て木では曲面に均一に当てるのが難しいため、こうした研磨材を使い分けています。
God Hand 神ヤス!

使う前は「そんなに良いのかな?」と半信半疑でしたが、実際に使ってみるとよく削れ、耐久性もあります。
主に10mm幅のものを使用しています。
平面は軽く当てるように削り、緩い曲面は押し当てるように削っています。
硬い当て木と違って手が痛くなりにくいのも気に入っています。
現在は400、600、800番を使い分けています。
コバックス スーパーアシレックス

スーパーアシレックスは、タミヤのフィニッシングペーパーよりも耐久性の高いフィルム製の研磨材です。
裏側がベルクロになっているため、当て木に取り付けて使用できます。
スポンジヤスリと紙やすりの中間のような使用感で、初期研磨やパーツ全体の表面を整える作業に向いています。
一方で、裏側がベルクロなので、直線的なエッジ出しには、あまり向いていません。
主に自動車補修で使用されている研磨剤ですが、耐久性が高く、使いやすいので愛用しています。
番手の名前がややこしい
使用しているのは、下記の名前と番手です。
- 角形スカイ粗目(360)
- 角形スカイ細目(600)
- 角形レモン(800)
なんか名前がややこしく、スカイに粗目(360番)、中目(500番)、細目(600番)となっています。
また、電動サンダーに取り付けるのが前提なので、サンダーの形に合わせて丸型と角形があり、購入する際は注意が必要です。
当て木への固定

裏側がベルクロのループになっているので、ベルクロの両面テープ付きフックがあれば、当て木を付けて作業ができます。
3M メカニカルファスナー(ループ)

洋服などのベルクロのフックだと、フックが長すぎてふかふかし過ぎるので、上の画像の3MのメカニカルファスナーW25オスを使用して、スーパーアシレックスを貼っています。
メカニカルファスナーは極薄で、噛み合わせ厚1mm以下と3M公式HPに書いてあり、両面テープも付いているので、当て木に付けるのに良い感じです。
1巻が25mもあるので、切り売りで買うのがおすすめです。
3Mスポンジ研磨材

3Mのスポンジ研磨材は、研磨材がスポンジに付着したタイプで、曲面の研磨に適しています。
水研ぎと空研ぎの両対応です。
ファインは240~320番手相当、スーパーファインは320~600番手相当、ウルトラファインは800~1000番手相当、マイクロファインは1200~1500番手相当として、用途に合わせて使い分けています。
塗装後に使用してるヤスリ
コバックス トレカット

塗装中や塗装後に付着した、細かなゴミを取るために使用しています。
アクリルシートに研磨材が付いているような製品で、1面が8分割されています。
必要な大きさにカットし、裏側の両面テープを使って指先に貼り付けて使用できます。
ゴミのある部分を軽く撫でるように研磨でき、指先でゴミの位置を感じながら作業できるのが便利です。
深く入り込んだゴミを取ることはできないため、次の塗装に進む前に使用しています。
1500、2000、3000番も所有しており、こちらは主に光沢クリア塗装の研磨に使用しています。
Mr.ラプロス

つや有りクリアの塗装中や塗装後に使用しています。
柔軟性があり、当たりが柔らかいため、塗装面に優しいです。
主に水研ぎで使用しています。
研ぎ出しはまだ苦手なので、使いこなせているとは言えませんが、フィルムタイプの研磨材よりも使いやすく感じています。
自分に合ったヤスリを選ぶ
ここまで紹介したように、私は作業内容によってヤスリを使い分けています。
削る量が多い部分には金属ヤスリ、ヒケ消しや平面処理には紙やすり、曲面の処理には神ヤス!やスーパーアシレックス、スポンジ研磨材を使用しています。
塗装後の細かなゴミ取りにはトレカット、つや有り塗装の研磨にはMr.ラプロスを使用しています。
ヤスリは種類が多く、「これを揃えれば正解」というものはありません。
製作するパーツや作業内容に合わせて、少しずつ種類が増えてきました。
最初からすべて揃えるのではなく、まずは金属ヤスリや紙やすりなど基本的なものを用意し、必要になったときに用途に合うヤスリを追加していくのが良いと思います。
ヤスリの一時置きに金属トレー

作業中のヤスリは、金属トレーを一時置き場として使用しています。
削りカスがトレーに落ちるので、作業後の掃除も楽になります。
マスクと集塵機を併用
ヤスリ掛けでは、削りカスが発生するため、私は防塵マスクと集塵機を併用しています。
サンダーなどの電動工具ほど大量の粉塵が発生するわけではありませんが、できるだけ吸い込まないようにしています。
自作した集塵機や、プラモデル製作で使用している防塵マスクについては、それぞれ下記の記事で詳しく紹介しています。
自作集塵機

使用している防塵マスク

本記事のヤスリと注目便利ツールのまとめ(Amazonストア)
記事で紹介したヤスリに加え、「ブログではまだ紹介していないけれど、これは作業が劇的に楽になりそう!」と目を付けている最新の便利ツールも一緒にまとめています。

使用している工具・道具まとめ
プラモデル制作で使用している工具・道具をまとめ、それぞれの特徴や使用感を個別記事で紹介しています。













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