プラモデル製作で使用しているヤスリが複数の種類ある
それぞれ目的に合わせて使用しているので、今回は各種のやすりのレビューと、紙やすりの自作当て木もご紹介
金属ヤスリ
画像の下のほうにある黒い持ち手のヤスリは、30年以上前に買ったもの
錆びていたりして使えないことはないが、切削力が落ちてきたので、このサイズでないと作業できないという時に使用している
その後に新規で購入したのが、1番上のタミヤ ハードコートヤスリPRO 半丸・7.5mm幅と、青い持ち手のクラフトヤスリPRO 平・10mm
ヤスリ面が狭いので広い面には向かず、局所的な場所に使用するのに適している
ハードコートヤスリPROの特徴
RCカーのカーボン製パーツや金属パーツの加工に最適なヤスリ
さびにくく、ステンレスなどの硬い材質からプラスチックまで使用可能
クラフトヤスリPROの特徴
プラスチックや硬化したパテの加工など模型製作に最適
高い切削性能はもちろん切削面が滑らかに仕上がり、しかも目詰まりが少ない
木工用としても使用可能
ハードコートヤスリPROとクラフトヤスリPROのレビュー
非常に滑らかに削れるのが特徴、力を必要とせず軽く動かすだけで削れていく
瞬間カラーパテを使用しているけど、綺麗にサクサク削れ、そして目詰まりしにくく、歯ブラシですぐに落とせた
ヤスリも年月で進化しているのだと思い知らされた金属ヤスリ
追加で新規で購入
新規で購入した2本が非常に使いやすかったので、追加で購入したのが上から、タミヤ クラフトヤスリPRO 平 6mm、タミヤ クラフトヤスリPRO 丸3mm、タミヤ クラフトヤスリPRO 丸6mm、スジボリ堂 ハンディ鉄ヤスリ 二代目鬼斬 細目
クラフトヤスリPROを使用する場所
瞬間接着剤系のパテを使用した部分の、瞬間接着剤のみを削る場所で活躍している
直線部分のゲート処理では片刃ニッパーの登場により、金属やすりを使用する機会が減ってしまったが、凹み部分や穴のゲート処理、パーティングライン、バリ取りなどの作業には金属ヤスリで楽に作業できる
ハードコートヤスリPROを使用する場所
カットした真鍮線やエッチングパーツのゲート処理に使用している
金属にやすりをかけるのに、紙やすりだとパワー不足なので、やっぱり金属も加工できるやすりは便利に使えるので1本あると便利
タミヤ フィニッシングペーパー
金属ヤスリは広い面には不向きなので、紙やすりも使用している
使用しているのはタミヤのフィニッシングペーパー、使いやすいしどこでも買えるので自然とこれになった
普通に使う空研ぎ、水を使う水研ぎの両方に対応しているし、木、プラ、金属に使用できるので、これがあればプラモデル製作では困らない
使いやすいサイズに切り、各番手をクリップに止めて管理している
通販であと少しで送料無料になる時に、どうせ使うからと追加購入していたので在庫はそこそこある
使い方
つや消し仕上げ:400、600、たまに800の後に、サーフェイサー1000
つや有り仕上げ:400,600,800,1000,の後にサーフェイサー1200、黒など傷が目立つ色なら、その後1500まで使用している
リタックスティックと自作当て木
金属ヤスリだとプラを削りすぎてしますので、エッジ出しやヒケ消しは、紙やすりのほうが適している
直線的な面をやすり掛けする場合は、当て木が必要になる
当て木が厚いものはハイキューパーツのリタックスティック
リタックスティックは、厚みのあるポリカーボネート製で、しなること無くしっかりとヤスリをかける事ができる
エッジ出し、ガンダム等のアンテナのフラッグを取った後の仕上げなどで重宝している
リタックスティックは厚みがある分、狭い部分には不向きなので、3mmプラバンで当て木を自作したものも使用している
若干しなるけれど、スリットなどのパーティングライン消しや、細かい部分などに便利
はがせる両面テープ
リタックスティックには粘着シートが付属するけれど、何度も使用していると着かなくなってくる
そこで便利なのが、はがせる両面テープ
普通の両面テープの様な薄さで、着け剥がしが可能な両面テープ
テープが当て木から剥がれることなく、紙やすりだけ剥がすことが可能だし、粘着力が弱くなったら、キムワイプで水拭きすれば復活する
水拭きしても徐々に粘着力は落ちるけれど、当て木からも簡単に剝がせるので、新しいものに交換するのも簡単に行える
画像の商品は買った時期が前で、今は画像の幅30mmは廃番になってしまっていて、現在は幅15mmしか販売していないが、はがせる両面テープは各メーカーから、色々な厚さや粘着力のものが出ているので、自分に合ったものを選ぶと使いやすい
タッセルフックを持ち手に
カーテンをまとめるのに巻くやつをタッセルと言い、それをかけておくフックをタッセルフックと言う
また日本語では房掛けと言う
その房掛けことタッセルフックのプラ製の物を持ち手として使用している
材質はプラで、最初から強力な両面テープが付いているものが便利
当て木の補強にもなり、有りと無しでしなり具合が変わるので、その点でも便利
コバックス スーパーアシレックス
タミヤのフィニッシンングペーパーよりも持ちが良いということで、僕も試してからよく使っていて、タミヤの番手に近い感じを購入して使用している
特徴
自動車の補修用に作られた研磨布紙なので、紙ではなく布であること、電動工具用なので裏がベルクロ(マジックテープ)のループ側になっていてフワフワしているので、当て木を利用しても紙やすり程の硬さは無い感じなので、直線面やエッジ出しには向かない
それでも、紙やすり前の最初の研磨には最適で、パーティングラインやヒケを消す時、全体を一皮剥きたい時には最適
スポンジヤスリと普通のペーパーの中間な使用感
名前がややこしい
なんか名前がややこしくて、スカイに粗目(360番)、中目(500番)、細目(600番)ってある
番手と色が微妙に違うんだけど全部スカイ
また、電動サンダーに取り付けるのが前提なので、サンダーの形に合わせて丸型と角形があり、購入する際は注意が必要
自分が使っているのは、角形のスカイ粗目(360番)、スカイ細目(600番)、レモン(800番)
それ以上の番手は、タミヤ フィニッシングペーパーなどを使用している
当て木を付けられる
裏側がベルクロのループになっているので、ベルクロの両面テープ付きフックがあれば、当て木を付けて作業ができる
3M メカニカルファスナー(ループ)
洋服などのベルクロのフックだとフックが長すぎてふかふかし過ぎるので、上の画像のフックが短い3MのメカニカルファスナーW25オスを使用して、スーパーアシレックスを貼っている
メカニカルファスナーは極薄で、噛み合わせ厚1mm以下と3M公式HPに書いてあり、両面テープも付いているので、当て木に付けるのに良い感じ
人形やシルバニアなどドールを趣味としている人にも有名な商品
ドールの洋服に人間用の面ファスナーを使うと、明らかなオーバースケールでカッコ悪い
3M メカニカルファスナーW25メス と3M メカニカルファスナーW25オスを合わせた時の厚さが0.7mmなので、ドールやフィギュアの服にも使える
1巻が25mもあるので、切り売りで買うといいと思う
3Mスポンジ研磨材
紙ヤスリは研磨材が紙に付いていて、これは研磨材がスポンジに付いているというヤスリ
スポンジがふかふかするので、曲面を研磨するのに適している
空研ぎと水研ぎの両方に適していて、あると便利なヤスリ
パテを盛ったところ、がっつりある合わせ目処理にはあまり向かないけど、金属ヤスリや紙ヤスリを掛けた後に、このスポンジヤスリを使うと綺麗な曲面になる
使用しているのは、3M製のスポンジ研磨材シリーズ
3Mスポンジ研磨材(ファイン):240〜320番手相当
3Mスポンジ研磨材(スーパーファイン):320〜600番手相当
3Mスポンジ研磨材(ウルトラファイン):800〜1000番手相当
3Mスポンジ研磨材(マイクロファイン):1200〜1500番手相当
コバックス トレカット
これまで紹介してきたヤスリは主に塗装前に使っているけれど、このヤスリは塗装中や後に使っているヤスリで、塗装中に付く埃などのゴミの除去に使用している
アクリルのシートにヤスリがあるような感じで、1面が8分割されている
好きな大きさにカットし、裏が両面テープになっているので、指にポンとつけて、ゴミのある部分を撫でるとゴミが取れる感じ
指先でゴミを感じ取れる時もあるので、すごく便利
あまり深くにあるゴミは取れないので、次の塗装に行く前のチェック時に使っている
1500,2000,3000と複数所有しているのは、光沢のクリア塗装用として所有している
Mr.ラプロス
塗装後、つや有クリア塗装中に使用しているヤスリ
柔軟性があり当たりが柔らかいヤスリで、主に水研ぎで使用している
つや有塗装をあまりしないので、全然減っていないし、研ぎ出しは苦手なので、上手に使えている気がしないけれど、フィルムのやすりより使いやすくて好き
自分に合ったものを
瞬間カラーパテ等を部分的に削るなら金属ヤスリ、ヒケを取るなら紙やすり、アシレックス、スポンジやすりなど、当て木は必要なのかなど、用途によってやすりを変えていき増えていった
必ずコレじゃやなきゃダメってわけではないので、自分に合いそうなものを少しずつ買って試してみるのが良いと思う
コメント