ニッパーは、プラモデルのパーツをランナーから切り離す時に使用する基本工具です。
パーツと最初に触れる工具だからこそ、切れ味や使いやすさにはこだわりたいところです。
ニッパーには、両刃・片刃、刃の厚さ、切れ味など、それぞれ特徴があります。
作業内容に合わせて使い分けることで、ゲート処理の時間短縮や仕上がりの向上につながります。

2度切りが基本
パーツをランナーから切り離す時は、2度切りが基本です。
最初からパーツギリギリを狙って切ると、ニッパーの力でパーツに負担がかかり、白化やえぐれの原因になります。
そのため、最初はパーツから少し離れた位置でランナーを切ります。
- 1回目→ ランナーからパーツを大まかに切り離す
- 2回目→ 残ったゲートを処理する
という流れで作業します。
また、ランナーから切り離す時とゲート処理では、使用するニッパーを変えることで、より綺麗に仕上げることができます。
なお、片刃ニッパーは切断面を綺麗に仕上げることに特化しているため、太いランナーを最初に切断すると刃先に負担がかかり、刃欠けの原因になります。
そのため、1回目の切断は両刃ニッパー、2回目のゲート処理は片刃ニッパーという使い分けがおすすめです。
ランナーから切り離す時に使用しているニッパー
ランナーからパーツを切り離す時は、耐久性のある両刃ニッパーを使用しています。
1:タミヤ クラフトツール 薄刃ニッパー
現在、ランナーから切り離す時に一番使用しているニッパーです。
特徴は、両刃、薄刃、ストッパーなしという、模型製作で扱いやすい仕様です。
薄刃なので小さなパーツでも刃を入れやすく、細かなランナー配置でも作業しやすいです。
握りやすさ、切れ味、切断時の感触のバランスが良く、模型店や家電量販店などでも購入しやすいのもメリットです。
初めてプラモデル用ニッパーを購入する場合、迷ったらおすすめできる定番ニッパーです。
ちなみに、グリップ部分にマスキングテープを貼っているのは、次に紹介するミネシマのニッパーと見分けるためです。
2:ミネシマ premium 薄刃ニッパー
こちらもランナーから切り離す時に使用しているニッパーです。
タミヤの薄刃ニッパーと同じく、両刃で薄刃タイプです。
ストッパー付きでしたが、現在は外れてしまっています。
タミヤのクラフトツール薄刃ニッパーと比較すると、グリップ部分が少し細く感じます。
この部分は手の大きさや好みによると思います。
切れ味や使用感については大きな差はなく、こちらも十分使いやすいニッパーです。
ゲート処理に使用しているニッパー
ランナーからパーツを切り離した後、残ったゲートを処理する時は、片刃ニッパーを使用しています。
両刃ニッパーでも処理できますが、片刃ニッパーは片側が平らな刃になっているため、ゲート跡を少なく綺麗に切断できます。
ヤスリ掛けなど後処理の手間を減らしたい場合には、片刃ニッパーがおすすめです。
3:童友社 高級薄刃ニッパー 片刃 凄!
ランナーから切り離した後のゲート処理用として使用している、2軍の片刃ニッパーです。
仕様は、片刃、薄刃、開閉ストッパー付きです。
切断面は綺麗で、両刃ニッパーで2度切りするよりも明らかにゲート跡が少なくなります。
ただ、細かく見ると刃の研磨が少し甘い部分があり、切れ味はもう一歩という印象です。
それでも片刃ニッパーとして十分な性能があり、ゲート処理を楽にしてくれる工具です。
4:ゴッドハンド ブレードワンニッパー
現在、ゲート処理で一番使用している片刃ニッパーです。
仕様は、片刃、薄刃、開閉ストッパー付きです。
最初は、切れ味が良いと評判のゴッドハンド アルティメットニッパーを購入しようと思っていましたが、当時は売り切れだったため、こちらのブレードワンニッパーを購入しました。
「同じ片刃ニッパーなら、そこまで大きな違いはないだろう」と思っていましたが、実際に使用してみて驚きました。
ゲート跡が非常に少なく、ここまで綺麗に処理できるのかと思ったほどです。
試し切りをしてからは、ゲート処理にはほぼこのニッパーを使用しています。
切断面が安定していて、毎回同じような仕上がりになるため、その後のヤスリ掛けも非常に楽になりました。
気になっているニッパー
現在使用しているニッパーでも十分満足していますが、模型用工具は新しいものが出ると気になるものです。今後試してみたいと思っているニッパーを紹介します。
ゴッドハンド アルティメットニッパー
片刃ニッパーの中でも特に有名な、ゴッドハンドのアルティメットニッパー。
現在使用しているブレードワンニッパーでも十分な切れ味に驚きましたが、それよりもさらにより繊細な切断に特化したアルティメットニッパーの切れ味は気になるところです。
以前購入を検討した時は売り切れだったため、ブレードワンニッパーを購入しました。
今でも興味はありますが、現在は片刃ニッパーを2本所有しているため、まずはブレードワンニッパーを使い切ってから購入を検討したいと思っています。
プラモ向上委員会 サステナニッパー
刃を交換できるという、今までの模型用ニッパーとは少し違う考え方のニッパーです。
一般的なニッパーは、切れ味が落ちたり刃が傷んだ場合、本体ごと買い替える必要があります。
その点、刃だけ交換できるサステナニッパーは、長く使えるという考え方が面白いと思います。
気になる点は、
- 実際の切れ味はどの程度なのか
- 刃の交換は簡単なのか
- 交換用の刃が安定して購入できるのか
- 刃交換時の安全性はどうなのか
という部分です。
特に交換用の刃が入手しやすくなければ、せっかくのメリットも活かせません。
今後、実際に使用してみたいニッパーのひとつです。
金属用ニッパー
プラモデル製作では、真鍮線やエッチングパーツなど金属を切断する場面があります。
金属切断だけならペンチでも対応できますが、細かい作業では刃先が見えるニッパーの方が狙った位置で切断しやすいため、金属用ニッパーを使用しています。
ただし、プラスチック用の薄刃ニッパーは金属を切ると刃を傷める原因になるため、基本的には専用のニッパーを使用するのがおすすめです。

1:タミヤ クラフトツール 薄刃ニッパー
ランナー切断用として使用していたものですが、刃が欠けてしまったため、現在は金属用として再利用しています。
使用用途は、
- ほんの少しのエッチングパーツの切断
- 0.3mm程度の真鍮線
- 柔らかい金属の切断
などです。
本来ならプラスチック用ニッパーなので、金属を切る用途には向いていません。
ただ、刃が傷んでしまったニッパーをすぐ捨てるのではなく、最後まで使い切る目的で使用しています。
さらに刃がボロボロになって使えなくなった時点で処分する予定です。
見た目が似ているニッパーと間違えないように、マスキングテープで目印を付けています。
2:金属用ニッパー(ホームセンター購入品)
ホームセンターで購入した一般的な金属用ニッパーです。
真鍮線や虫ピンの切断などに使用していました。
ただ、サイズが大きく、自分の手には少し合わないため、長時間使用すると手が痛くなります。
また、硬い金属を切っているうちに刃が傷んできたため、現在は2軍になっています。
3:ケイバ 強力ニッパー N-206S
以前使用していた金属用ニッパーの刃が傷んできたため、新しく購入したニッパーです。
切断能力は、
- 硬線:直径1.8mm
- 軟線:直径2.3mm
となっています。
「硬線」「軟線」という表記は少し分かりにくいですが、
- 硬線:スチールワイヤーなど硬い金属線
- 軟線:銅線など柔らかい金属線
という意味です。
真鍮線は銅より硬い金属ですが、模型用途で使用する太さなら問題なく対応できると思います。
真鍮線や金属パーツの加工用として、現在メインで使用している金属用ニッパーです。
ボルトクリッパー
太い金属線を切断するための工具です。
最初は「真鍮線くらいなら金属用ニッパーで十分」と思っていましたが、金属用ニッパーの刃が傷み始めたため購入しました。

ニッパーでは切断が難しい太めの真鍮線や金属線を切る時に使用しています。
切断能力は、ピアノ線:1.5mm、鉄線:4.0mmとなっています。
金属工具の切断能力表記は少し分かりにくいですが、ピアノ線は硬線よりさらに硬い金属、鉄線は真鍮線より硬い金属として扱われます。
そのため、模型製作で使用する2〜4mm程度の真鍮線なら、このボルトクリッパーを使用しています。
細い金属線はニッパー、太い金属線はボルトクリッパーというように使い分けることで、工具への負担を減らすことができます。
プラモデル製作におすすめのニッパーまとめ
プラモデル製作では、用途に合わせてニッパーを使い分けることで、効率よく綺麗に仕上げることができます。
これからニッパーを揃えるなら、まずは両刃ニッパーと片刃ニッパーの2種類があれば、基本的なプラモデル製作には十分対応できます。
ランナーからパーツを切り離す場合
両刃ニッパーがおすすめです。
初心者なら、入手しやすく扱いやすい「タミヤ クラフトツール薄刃ニッパー」が使いやすいと思います。
ゲート跡を綺麗に処理したい場合
片刃ニッパーがおすすめです。
「ゴッドハンド ブレードワンニッパー」はゲート跡が少なく、ヤスリ掛けの手間を減らせます。
エッチングパーツや真鍮線など金属を切断する場合
金属用ニッパーを使用します。
プラスチック用ニッパーで金属を切ると刃を傷める原因になるため、専用工具がおすすめです。
本記事のニッパーと注目便利ツールのまとめ(Amazonストア)
記事で紹介したニッパーに加え、「ブログではまだ紹介していないけれど、これは作業が劇的に楽になりそう!」と目を付けている最新の便利ツールも一緒にまとめています。

使用している工具・道具まとめ
プラモデル制作で使用している工具・道具をまとめ、それぞれの特徴や使用感を個別記事で紹介しています。











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