エアブラシ塗装では必須アイテムの1つ、塗装ブース
これがないとミストで部屋の壁などが汚れるし、シンナーが部屋に充満して危険
当時の市販品は自分の環境では不満があったため自作した
現在はエアテックス ウォーターブース Niagaraを使用しているけれど、せっかくなので作り方を紹介
作業環境など
マンションで塗装ブースを置くとなると、ベランダに排気を出さなければならない
常設できてベランダに排気しつつ、窓を少ししか開けなくてすんで、塗装ブースの他にも換気ができて、家の壁に穴を開けなくて済む方法を考え、窓用換気扇のパネルに穴を開けて排気することにした
自作塗装ブースのために買ったもの
- グリーンパル ピュアクルボックス #13ナチュラル
- パナソニック FY-24BM6K 天井埋込形換気扇
- パナソニック FY-WP01 換気扇用プラグコード(速結端子用プラグコード)
- アルミダクトホース φ100mm
- 100均で購入した金属網
- 金属製の配線止めクリップ
- 100均で購入したレンジフードフィルター 磁石付き
- GSIクレオス ハニカムフィルター GT03H
- アルミテープ
*商品仕様が変更になりサイズが変わっている場合があります
お買い物前にサイズなどの確認をしてください
換気扇などの購入理由
- 衣装ケース:机など自分の環境に合わせた大きさだったので
- 換気扇:本体もシロッコファンも鋼板製
塗装はシンナーを使うので、プラスチック製よりも金属製の方が安心で自作塗装ブースにオススメ - 換気扇用コンセント:天井埋め込み型でコンセントが付属して無いので、換気扇用プラグコードは絶対に必要
- アルミダクトホース:換気扇と繋げる為、換気扇の排気側の径は100mm、窓用換気扇のパネルに差し込むなら硬い物
- 金網:換気扇の前に置くネット替わり、レンジフィルターを吸い込まないようにするのに使用
- コードフック:換気扇に取り付け金網を固定するのに使用
- ハニカムフィルター:ある程度の吹き返し防止のため
- レンジフィルター:排気を少しでも綺麗にするため
自作塗装ブースの組み立て
塗装ブースを作製したのが、この記事の約10年前なので、製作中の画像がないので、イラストを書いてみた
資材が揃ったら
衣装ケースのどの辺に換気扇を入れるかによって、塗装ブースの傾きが決まるので注意が必要
衣装ケースの上側なら傾きは大きくなり上を向きやすく、下側なら傾きは小さくあまり上を向かない
ケースを切ってしまった後だと遅いので慎重に
また本体が鋼鉄製なので、動かすと机に傷が付くと思うので、設置場所を決め、下に板を置いたりと、イロイロとシミュレーションしたほうが良い
塗装ブースの組み立て

衣装ケースに換気扇が入る四角い穴を開ける
カッターだけでやると大変なので、3mmくらいのドリルで2cmおきくらいに穴を開けて、金属用のニッパーで切っていった
換気扇の枠より大きくならないように注意しながら切っていく
上記の画像は、右からダクトホース、衣装ケース、換気扇、金網と配線止めクリップ、レンジフィルターと磁石、ハニカムフィルターの順
強度を考え、衣装ケースの内側から換気扇を入れる

衣装ケースに換気扇をはめ、隙間ができないようにホットボンドとアルミテープで固定していく
最後でもいいんだけど、ここではアルミダクトホースをアルミテープで固定
金網を換気扇の大きさに合うように、金属用のニッパーで切断
そして金属の配線止めクリップで固定
この金網がないと、レンジフードフィルターが吸い込まれてしまう

衣装ケースが汚れないように、カレンダーやポスト投函のチラシなどのコート紙を、衣装ケースの汚れそうな内側に貼っておく
換気扇フィルターを磁石で金網に固定し、衣装ケースに合わせたハニカムフィルターを入れれば、塗装ブースの完成
窓用換気扇を設置する

窓用換気扇を窓に設置し、アルミダクトが通る穴をパネルに開け、そこに塗装ブースのアルミダクトを通しフィルターで取れなかったミストを排気する
また、窓用換気扇で吹き返しなど、塗装ブースで吸えなかったミストを排気させる
使わないときは穴を塞ぐパーツを作っておくと、作業しないときの違和感なく過ごせるので、あると落ち着く
自作塗装ブースのレビュー

換気扇の吸引力が強いので、少し離したところからブースに向けて塗装すると、ガンガン吸ってくれる
ハニカムフィルターの端っこで塗装しない限り、吹き返しも殆どない
ハニカムフィルターを奥に押し込み過ぎると、換気扇の無い中央以外は、衣装ケースにミストが当たり、吹き返しが起きるので、なるべく手前に配置
また、エアブラシを使う際も、なるべく換気扇のある中央付近を使うように気を付ける

ハニカムフィルターを外し、換気扇フィルターのみ
換気扇フィルターは、薄過ぎるとフィルターとしての効果は薄いし、厚過ぎると吸引力が落ちてしまうので、自分のエアブラシの使い方に合った、適度な厚さを見つけておくこと、後々の塗装ブースのメンテナンスのときに楽できることになる

フィルターを全て外すと、金網越しに換気扇が見える
換気扇のシロッコファンに、サフや塗料が付着している
窓用換気扇があるので、臭いも減るし吹き返しで空中に舞うミストも減る

使用しないときは、衣装ケースの蓋が使えるので、少しは見た目をすっきりさせられる
アルミダクトは外すと面倒なのでそのままだけれど、気になるなら外すことも可能
自作塗装ブースを作ってみて
メリット
- 安価
- 自分の好きな大きさで作れる
- 自作しているので、分解するのは簡単
- 換気扇の能力で吸引力をコントロールできる
デメリット
- 作る手間がかかる
- 試すまで能力が把握できない
自分的には作って良かったかなと思う
限られたスペースに望む吸引力以上のものが作れたし、メンテナンスも簡単だった
プラモデルを作るのも、こういう道具を作るのも好きな人には、自作塗装ブースはかなり向いている
自分の環境に合わせて、どんどん改良していく楽しさも自作にはあるしね
防毒マスクは装着しましょう
どんなに優秀な塗装ブースでも吹き返すことはあるし、塗料を希釈している時も、有機溶剤は揮発しているので、防毒マスクは必須
趣味で健康を害さないように、日ごろから気を付けましょう
換気扇 パナソニック FY-24BM6Kの掃除の仕方
別ページに記載しました

コメント